たかいそらにのびたしろいくも
まちはいちにちことふゆのいろ
ビルとビルのすきまながれゆく
かわもにゆれてるさくらのえだ

ゆらりゆらりかたきつぼみは
きみをおもうおとめこころ

はるがくるころこのこいはどんなはなをさかせてきみにまいおりる
はなさくことはにあいそうもないわたしだけれどはかなきゆめみる
ひとみのなかかぜにさきほこるこいというなのさくらよ

はじめてめぐりあうせつなさは
みちてはかけてゆくつきのよう
あうたびにちかづくくちびるを
むすべばこわれてしまいそうで

ゆらりゆらりきみもおんなじ
おもいだいてあるいてるの

やがてそらからしゅくふくのゆきが
こいびとたちをつつみこむでしょう
はなやかなまちかがやきのなかで
このこいはまたつぼみのままなの
さくらさけふゆのよるに

ひとはどうしてあいをしるたびに
はらはらなみだこぼれおちてゆく

はるがくるころこのこいはどんなはなをさかせてきみにまいおりる
はなさくことはにあいそうもないわたしだけれどはかなきゆめみる
ひとみのなかかぜにさきほこるこいというなのさくらよ

Composição: Kikuchi Kazuhito / Tasuku / Watanabe Natsumi