まぶたをとじれば
わたしのからだは
しんじゅのめをもつ
いっぽんのくき

しずかにひすいの
ちはながれめぐり
からみあうつたとなって
のびてゆく

かぐわしいよるに
そだったつぼみは
あしたのあさには
ほころぶでしょう

ひとつまたひとつ
たいりんのはなは
せかいをはるにかえる

さあおとめよ てをって
そのかみにかざりなさい
そしていとしいひとのもとへ
しっているのだれよりも
こいのせつなさ
だからこんなうつくしく
わたしはさくの

げっこうにだかれて
はなびらがやどす
しずくはつちへの
おくりものなの

すべてがいきずく
もりものもかぜも
ふかいかおりをまとい
おしろではぶとうかい
おうじのてでみのりましょう
そのしんじつのあいのために

しっているのなによりも
こいのよろこび
ただひとやのいのちでも
あまやかにちる

さあわたしもめざめる
たいようのうでのなか
おとぎのゆめ
きいてくださる

かんじているいまもまた
こいのせつなさ
だからさいごのときまて
きれいにさいて

もうわすれていいのでしょう
こいのかなしさ
はれたひのひかりにさえ
わたしはぬれる

あなた
このてをけして
はなさないでいて

Composição: