きみがぼくのなまえを
はじめてよんだなつのひ
ぼくはきみをあいしはじめてた
あのよるきみはへやにいない
でもぼくはなにもきかない
ただきみをはなせなくなっていた
だれかのためのきみのかこは
とかいのざわめきにかくして

とどけこころあしたまで
せめてあきがおわるまで
いつもあいはゆれてるから
こころをとじてだれもそこへはいれないで
どうしてもいまこれから
あのうみへつれていって
やがてそらはしろくあけてゆく
きみのこどうがなみのように
ぼくのむねによせてくる

あのなつのひをたしかめたくて
くるまはみなみへとはしる

ときよそっとながれて
ときよあいをためさないで
いつもあいはゆれてるから
こころをとじてだれもそこへはいれないで

Composição: Kazumasa Oda