くちぶえをふいたいらえはまだこぬ
ためいきがひとつかげろうのなかにきゆ
きぬぎぬのふみはまちくらせどこぬ
ねやのむつごとはあさあけのそらにきゆ

しんるがこわくばこのさとをとくされ
つきがみつときうさぎがはねる

わがひとみのおくをみよこころまよいきもくだけて
むねひをやくがごとくこころくるいてゆく
こがれてもこがれてもくるしみよりのがれぬなら
いにしえのもののようにひのなかかけてとべ

あさつゆのほかにしるひとなぞなし
さらさらとほおにこぼるるものはなんぞ

いきすだまがよいにこのみよりいずる
つきがみつときわれおにとならん

わがひとみのおくをみよくれんのほのおゆらめいて
しゃくねつにみをやけどこころいてついてゆく
こがれてもこがれてもたまのしろはだにふれぬなら
ゆめをはむばくのようにやみよにかくれてゆけ

いまぞよみじえまかろういまぞふせしめひらこう

しんるがこわくばこのさとをとくされ
つきがみつときうさぎがはねる

わがひとみのおくをみよこころまよいきもくだけて
むねひをやくがごとくこころくるいてゆく
こがれてもこがれてもくるしみよりのがれぬなら
いにしえのもののようにひのなかかけてとべ

わがひとみのおくをみよむねにひをやくがごとく
こがれてもこがれてもいにしえのもののように

くちぶえをふいたいらえはまだこぬ

Composição: