きせつはずれのまふゆのうみ
さそってくれたのに
あなたはなんにもいわずに
すなはまをあるくだけ

なみうちぎわをすこしあとから
わたしはすねながら
せなかにあっかんべえってしたら
かもめたちがわらった

ゆうぐれがちかづいて
はだざむくなったころに
じぶんのジャケットぬいで
わたしにそっとかけてくれたけれど

やさしくするよりキスをして
だいすきなのにかたすかしね
いいひとでいるよりキスをして
きたいしてるのよ
がっかりさせないで

きょうはままにおそくなるって
みみうちしていたのに
わたしのもんげんをきにして
ぼうはていへとむかう

むぎのほがゆれるように
きらきらかがやくうみ
ロマンティックさいこうちょうで
じょしゅせきのドアさっとあけちゃうなんて

やさしいだけでははじまらない
おんなのこにはじをかかすの
ときにはとつぜんどっきりさせて
ゆめをみたいだけ
このままじゃかえらない

そうこいはいつだって
シナリオがあるでしょう
だいじにしてくれるだけじゃ
こんなとおくにきたいみがないんじゃない

やさしくするよりキスをして
だいすきなのにかたすかしね
いいひとでいるよりキスをして
あなたがじれったい
わたしをつらないで

Composição: Yasushi Akimoto